サンダーソニアの栽培

多花園でのサンダーソニアの栽培方法についてご紹介します。 サンダーソニアの種 これが種です。球根を早く増やすため、種をまいて育てています。 一つ一つの袋から種を取り出すのに、結構時間がかかります。 この種が、発芽率が非常に悪いことで有名。いろいろな方の研究の結果、発芽率も少しずつ上がっています。そして、発芽しても、立派な切花ができるようになるまでには、4~5年かかります。農業って地道な作業ですね。 種から発芽した小さな芽。     サンダーソニアの球根 中央のものが種から育てた一年目の球根です。三年くらい育てると右のようになります。下に敷き詰められているのは、上の種を乾燥させたもの。二股に分かれた球根の両先端に芽があります。   球根の植え付け ひとつひとつ、手作業で植え付けを行います。小さい物はそのまま、大きいものは半分に折ってから植えます。 もくもくと植え付けていきます。 この畝たても、鍬と鋤で手作業です。 奥の方のビニールシートの下では土壌消毒が行われています。 サンダーソニアは球根が腐りやすいので、それを少しでも防ぐべく、あらゆる対策をしていきます。   発芽と成長 ぐんぐん伸びる若い芽花が少しずつ色づいてきています。一列に千本以上あります。 球根の大きさによって芽の伸びる高さもずいぶん違います。     開花と収穫 色づき具合のよい花を探します。見つけたら、花の輪数を数え、棒で長さを決めてから、切ります。5輪なら50㎝の白い印の所、10輪なら70㎝の黄色い印の所に天芽の先を合わせ、棒の一番下と同じ高さの茎を切ります。混んでいるため、切り始めは隣の茎を間違って切ってしまうことも・・・ ほら、一丁上がり。こうして、一本一本丁寧に切っていきます。しかし、早さも大事。   切り花の選定と発送 同じ大きさの物を十本ずつ束ねていきます。  この日はこれだけ切れました。L:40本 M:60本 S120本 2S:100本 3S:240本 合計560本!   収穫のあとは・・・   多花園のサンダーソニア球根コレクション 普通は二股に分かれますが、三本も足を伸ばしている物、一本足の物もあります。 扁平な形で足を一本も出さない物もあります。これは植えても芽が出ないので、捨てるしかありません。一本でも、出してくれれば、足の先に貴重な芽があります。 土の中で何を考えて、複雑に足を伸ばすのでしょう。「ダンシングサンダー」 残念ながら、両足の先が腐ってしまった物もたくさん出ます。なかなか球根が増えないのはそのためです。 すらりと足を伸ばす物、太くて短い物など、土の状態によって球根の形も様々です。原産地では植え替えなどしないわけですから、次にできる球根が育ちやすいように、一所懸命に考えて足を伸ばすのでしょうね。けなげです。 サンダーソニアサンダーソニアの栽培 サンダーソニアのご注文